そこで仙骨を調べてみると、やはりありました。つまりゆがみです。
上部の椎骨に後方へ突出している棘突起があるように、仙骨部にもその遺残として正中仙骨稜という突出した部分があってそれを指先で注意深く調べてみると、図のような曲がりがあるし、さらにその左右にある仙骨孔の位置を指先で押し比べてみると、曲がりの状態によって、その片方の仙骨孔に明らかな圧痛があります。
つまり神経の圧痛です。
そして、正中仙骨稜の状態をまっすぐにする、つまり仙骨の歪みを正常に戻すと、仙骨孔での神経の圧迫は消えるし、これらの神経の支配領域である臀部や足の筋肉の痛みも解消します。そして、仙骨から出てくる末梢神経も、やはり交感神経節とは交通枝によって連絡されていて、その交感神経節からの自律神経は、骨盤内臓神経を形成し、骨盤内の臓器と生殖器を支配しています。
したがって仙骨にゆがみがあると、骨盤内臓器や生殖器にも、組織の障害が生じます。
この神経節からの自律神経には、副交感神経性の自律神経があるとされています。
五つの椎骨が一つになってしまった形の仙骨の正中仙骨稜に、曲がりが出るのがとても不思議なのですが、実際に注意深く調べると、確かに曲がりが出ている人がいますし、仙骨孔に圧痛もあるのです。
そしてさらに不思議なのは、正中仙骨稜の曲がりは改善されますし、その結果圧痛も減るのです。「人の体って本当に不思議です。」
以上が「こりと痛みと背骨の曲がり」からの抜粋ですが、この正中仙骨稜ばかりでなく、骨盤の歪みも生理痛や生理不順、夜尿症、無菌性膀胱炎に大きなかかわりを持ちます。
これらの歪みを改善することで、骨盤内蔵神経に支配されている骨盤内臓器や生殖器の機能が、正常に働きやすい環境を作ることができる、と考えられます。
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