「五十肩」

五十肩になられたかたは結構多いのではありませんか?
どうやって治療しましたか? 何もしなくても一年くらい我慢したら治ったという方も結構います。
でも、五十肩にはどうも二つのタイプがあるようです。 なにもしなくても自然に治ってしまうタイプと放っておいてどんどん悪くなるタイプです。

いったん五十肩になると、動かせる範囲が狭くなり、髪の毛がとかせなくなったりシャンプーができなくなります。また後ろで紐が結べなかったり、ブラが留められなくなります。何気なく動かすとツキンと激しい痛みが肩のへんに出ますが、「ここ」というはっきりした場所はわかりにくいのです。

そしてもっと悪くなると前にもあげにくくなり、つり革がつかまれなくなり、夜寝ているとずきずき痛くて眠れなくなります。 何年か前にうちにいらした患者さんで、両側が五十肩になりそれも今まで見たことがないほど重度で、つり革がもてないのはもちろん、洋服の脱ぎ着もできない方がいました。
うつ伏せに寝ていただいて、腕が体から20センチ位しか離れないのです。それ以上は上の方にいかないのです。もちろん体側から体の後ろの方に回すことは全くできません。 もう生活が大変で奥さんに「いい加減に治療をしてください。」と叱られて、うちにおいでになりました。

何故こんなになるまで治療をしなかったのかとお聞きしたら、「周りに何人か五十肩経験者がいて、みんな『そんなの一年くらい我慢してほっとけば治るよ。』と言うので、今に治るか、今に治るかとずーと我慢していた。」とのことです。 この方は何もしなくてどんどん悪くなるタイプだったのです。

このくらい悪くなると第三者の助けがないと生活できなくなります。 それに両肩同時になる方はとても珍しく、大抵片側にでます。 この方のように両肩が同時にこんなに重症になってしまうことはまれです。 五十肩。この言い方は俗称なので、四十肩でも、六十肩でもいいのです。

「もう七十歳なのに五十肩ですか。まだ若いということですか。」と言われたユーモアのある患者さんがいらっしゃいましたが、五十肩という言葉は、五十代くらいの年齢の人に多いので、何となくそういう言い方になっただけで、本来は「肩関節周囲炎」と言って「肩の関節の周りの筋肉が炎症を起こしているのです。」と言う意味なのです。

ですから三十代でもなる可能性はありますし、先程の方のように七十代の方でもなってしまうのです。 これもやはり首、肩、腕、脇の下等の筋肉を施術します。
あまり我慢せず、早めに治療しましょう。

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