喘息の治療は早ければ早いほど早く改善されます。
セキというのは、本当に苦しいものです。 呼吸することが困難になりますし、想像以上に体力を消耗します。
睡眠もよく取れません。 それを毎日繰り返している苦しみは、元気な人には分からないかもしれません。
これが、まだ体力の無い赤ちゃんだったら、お母さんは子供がかわいそうで自分が代わってあげたいと思うことでしょう。 私が初めて喘息の症状と取り組んだのは、八ヶ月の赤ちゃんでした。
お母さんが看護婦さん(今は看護士さん)で、病院で何人もの喘息の患者さんを見ていたので、 自分の子供が喘息とわかった時、西洋医学ではない方法で治したいと思ったのだそうです。
私は、八ヶ月の赤ちゃんに果たして施術ができるのか自信がありませんでした。しかし、父に「うちの理論ならできるはず。頑張ってやってごらん。」と励まされ、とにかくやってみることにしました。
八ヶ月の赤ちゃんでは普通の施術はできませんし、嫌がられたらもう多分私の顔を見ただけで泣き出して、何もできなくなってしまいます。ですから赤ちゃんはお母さんに抱っこしていただいて、抱っこしたままの状態で施術しました。まだ小さいですから、きついことをしなくても、さする程度でも充分に効果がでてきました。
泣かさないように、嫌がられないように、気持ちのいいように、気をつけて施術しました。
そして、お母さんにも家でできる事を色々指導しました。
赤ちゃんなので、そうたびたび施術に来るのは大変です。たまに施術に来るより、毎日お母さんができることをしてあげる方が、効率が良いと思ったからです。
そのおかあさんは、職業柄、本当に熱心に指示を守ってくださいました。その甲斐があって、私の所には、5回いらしゃっただけでよくなられました。この経験は、私に本当に自信をつけてくれました。 以後、幼児、小学生、高校生、成人と何人かの喘息の方を施術しましたが、早期に、低年齢で施術するほど、回復が早いと思います。