「冷え性」

冷え性は女性に多いですね。
時々、「冷え性なの」と言いながら、おへそを出している若い女性もいますけれど。

「足が重い・むくむ・冷える」の所でも少し触れましたが、冷え性の場合は足だけでなく体全体が硬く、背中は板のようになっている場合が多いです。 そうして、ひどくなると体を動かしたくても、気持ちでは指令を出すのですが体が言うことを効かない。体がだるくて動けない。こういう方も体全体を施術 することで、冷え性が解消されます。

患者さんで「入浴すると体がピシピシとちょうど氷に水をいれると、ピシピシと音を立てて割れるのと同じような感じがする。そしていくら長い時間お風呂に 入っても体が温まらず、出ると寒いので、よほど調子のいいときでないと入浴ができない。無理して入浴してすぐにお布団に入るんだけれど風邪を 引いてします。夏もカイロを背中に二個入れている。」と言うほどひどい方がいました。

もちろんそういう方は夏でも、運動した後でも全く汗をかきません。本当はこういう状態では、とても運動なんてできる状態ではありません。しかし 周りの人に運動不足だといわれ、辛いのを我慢して運動するのですが、ちょっとしただけで体の調子が悪くなって、結局寝込んでしまうような 状態なのです。とにかく、「暑い」とか「汗」という言葉に無縁状態なほどの冷えです。

こんなに大変な冷えでも、この方は病院で検査するとなんともないと言う結果が出てしまいました。本人は辛くても、どうしてもらうこともできないのです。
もちろん本人はとても辛いですから、色々な事を試してはみるのですが、15年も同じ状態が続いたままでした。こういう方は誰にも理解されず、 周囲からはだんだん冷たい目で見られるようになり、辛い毎日を送るようになってしまいます。
しかし、これだけからだの調子が狂ってしましますと、何ヶ月と言う治療ではなく、一年、二年という長い治療が必要でした。患者さんも辛抱強く 通ってくださいました。辛い、最近は「先生、少し汗をかくようになりました。お風呂に入っても暖かいという感じが解る様になりました。」と おっしゃっています。
ある日「どうして、私の治療を信じてこんなに長く通ってくださったんですか?」とお聞きしたことがあります。
こういう状態の方は一回一回 で、はっきり「今日はここがよくなった。今回はこの気になっていた所が取れた。」というように、はっきり解るほどの変化が出にくいからです。そうしたら、 「治療すると、どこかよくわからないけれど、何となく変化しているのが解ったから。」とおっしゃっていました。
この方のようなひどい冷えでなくても、体が冷えるということは、体の機能が正常に働いていない証拠です。カイロを入れて、厚着をしていれば 良いというものではありません。

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