「冷え性の話」

もう一年くらいいらっしゃっている患者さんがいます。
その患者さんの主訴は背中から腰、お尻、大腿、ふくらはぎ、くるぶしにかけて痛くて眠れず、歩くのが辛いので、近くで治療がしたいと言って来院されました。

もちろん、松本整体に来る前にお医者さんで治療をしていらっしゃったのですが、ご本人が、「これではなかなか良くならないような気がする。
自分で違うところを探そう」と思ってインターネットで調べておいでになりました。

触診をした時、足がとても冷たかったので、「冷え症でしょ?」とお聞きしたら、 「小学校のころから冷え症で、中学の時から足にしもやけができて紫色になっていたし、手は冬になるとずーと紫色で人に見せるのが恥ずかしかった」とのことでした。
わたしは「治療をしているうちに、冷え症も解消されますからね。」と言うと、「もしそれが本当なら嬉しいです。」とおっしゃっていました。

それが、昨日「今年の冬はしもやけもできず、手も紫色にならず、ずーと普通の手の色でした。
友達が握手した時『あんた、手が冷たくないねぇ。
あんたの手はいつも冷たくて握手するのいやだったのに。』と言われた。」とおっしゃいました。

本人は痛いのが辛くて治療に来ていて、自分の冷え症はもう治らないものと諦めていたのに、思いもかけない副産物に「来て良かった。」と思ったとおっしゃっていました。

よくTVなんか見ていると、若いタレントさん達が、当たり前のように「私冷え性なんです。」と言っているのを聞くと、何故治そうとしないんだろうと不思議に思います。
そんなことと、一生付き合わなくてもいいのに。
本当に冷え症って治るんですよ。
何事も、あきらめたらだめです。

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