毎年今頃になるとツバメの飛来が気になる。
一度四月に「チチチ」という声が聞こえて「あっ。来ている。」と喜んだのもつかの間、2日位で声が聞こえなくなった。
そして一週間前、仕事が終わって戸を閉めて上を見上げるとライトの上に二羽ツバメが止まっている。どうやらツバメが来てくれたらしいとワクワクしながら帰宅した。
ところが次の日の夜はもうツバメは止まっていない。
そしてここ二日、またツバメの声が聞こえる。
「やっと来てくれたかなぁ。」と喜んだけれど、マンションの壁には全く泥が付いていない。
昨年はカラスに卵を二個ほどやられたし、巣が小さくて三羽のヒナがきつきつだった。
その前は巣が壊れそうになり補修した。
もう、このタイルの壁に泥を付けて巣を作る事は無理なのかもしれない。
だんだん巣が作れない環境になり、ツバメも巣作りがへたになっているみたい。
おまけにまさかこんな所までカラスが来るんだと思うような場所にも災難が待っている。前のマンションの狭い隙間さえ狙われてヒナが盗られた。
もう今年はツバメが巣を作ってくれないかもしれない。
初夏の楽しみが一つ無くなるのか。寂しい。
杉並区久我山 松本整体 久保田昇子