治療をしていていつもの年と少し違うと思われる症状が有ります。
例年は腰痛は季節の変わり目が多く春先とか秋口などに増えていました。
ところが今年は季節に関係なく発生しているのです。
これはコロナによる自粛要請で行動範囲が狭まったり、外出がほとんど無くなっている
ために在宅時間が増え、体を動かす機会が減ったためではないかと推測します。
人が少ない所での散歩や運動はしましょうと呼びかけられても、家にいる時間が増えるとだんだん出不精になり、歩く事も運動をすることもしなくなった結果、体の筋肉が硬くなり腰痛になりやすくなります。
人が快適に生活していくには、体を覆っている筋肉の活躍無くして語れません。
人が動作をするという事は、全て筋肉の伸び縮みによるものです。
筋肉が伸びたり縮んだりして、体を動かしてくれるのです。
その筋肉が刺激を与えないとだんだん弾力性が無くなり伸びたり縮んだりしにくくなり、その結果筋肉が骨にくっつく部分に過剰な負荷がかかり痛みが出るのです。
筋肉は働き者なので過剰な使い方をされない限り、いつも動いているほうがいいのです。
その証拠に骨折などで腕などを固定してしまうと、固定前の状態に戻すのにとても時間と苦痛(主に痛み)を伴います。
ですから最近では手術したすぐ後からビハビリを積極的に始めることが多くなっています。
このような事を考えると、先ず適度な運動は必須になります。
特にテレワークで一日中パソコンに向かって仕事をしていると通勤時で歩いたり、オフィス内での移動等が無くなり、殆ど体を動かさない毎日になってしまいます。
散歩をしたり、体操をして筋肉に弾力性を付けてあげましょう。
筋肉を伸ばしたり縮めたりすることが運動なので、椅子に座っていてもできますし、ベッドの上でもできます。
それプラス散歩ができるといいですね。歩くという事は全身の運動になりますし、精神的な癒しにもなりますのでして欲しいです。
ワクチン接種が始まったとはいえ、臨床期間が少ないので、どの程度効果が有るのか、どれだけの期間有効なのかもはっきりしていません。ですから当分は今までの生活を続けていく必要が有ります。一度コロナになり、陰性になった人が再度コロナに感染した例も有ります。
感染予防をしながら体調管理もしっかりしていただきたいと思います。
松本整体院長 久保田昇子