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難治性捻挫について

難治性捻挫というのは、なかなか治らない捻挫のことです。
昔からよく、「骨は折ってもくっついてしまえば、治りは早いけれど、捻挫はあとに残る。」と言われています。でもそれはちがいます。捻挫のほうが、組織の損傷が少ないだけ、早く治るはずです。それがいつまでも、何となく痛いという感覚が残ったり、違和感を感じたりするのは、しっかり治っていないということなのです。

捻挫すると「腫れて、熱を持ち、動かすと痛い。」という症状が出ます。
一般的に、治療ではこの状態が解消された時点で、「治った。」ということになるのですが、何年たっても、ちょっとたくさん動くと捻挫した場所に痛みが出たり、お天気の変わり目に痛みが出たり、いつも違和感があったり、ということがあるため、治りにくいといわれています。こういう治り方をしていると、いつも頭の隅で、「私は昔捻挫しているから、またいつ痛みが出るか解らない。気をつけなければ。」という感覚を持ち続けなければなりません。

しかし、本当は、骨折より組織の損傷は少ないのですから、骨折よりきちんと治らなければいけないし、治るはずなのです。何故「治りにくい。」状態になっているのでしょうか。

それは、捻挫を起こしてしまった周辺の軟部組織。つまり筋肉が硬くなって弾力を失った状態を残したままになっているからです。これは骨折や、腱や靭帯の断裂などのあと、何年も痛みが残っている人や、少し運動するとすぐ古傷に痛みが出る人も同じです。

今まで、わたしのHPを読んでくださっている人は、「また、筋肉が硬い話?」ってお思いでしょうが、筋肉が硬く、弾力性の無い状態はこういうところにも影響を与えます。その証拠に、むかし捻挫、骨折、靭帯や腱の断裂をして、まだそこがすっきりしない人の怪我をした周辺をあちこち触ってみると、筋肉が針金のように硬くなっているところがあったり、こりこりした筋肉を触れることができます。それらの筋肉をきちんと弾力性をつけ、関節が動きやすい状態にすると、今まで重く感じていたり、違和感があったり、痛みを感じていたりした部分が、楽になります。 こういう状態になって、はじめて、治ったといえると私は思います。

捻挫がなかなか良くならないと悩んでいらっしゃる方は、古さにもよりますし、その後の状態によってもちがいますが、それが一生悩まなければいけないものではないと思ってください。たいていの場合、気にならない状態に回復できるものです。

2003年8月    
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