今日65歳位の男性が来院されました。肘の周辺が痛いとの事。曲げ伸ばしの時だけでなく、いつも痛いとの事でした。体を調べるとどこもかしこも硬い。低周波をあてても、びくともしないような筋肉の状態です。こういう状態の方は、どこに痛みが出ても不思議ではないのです。というより、この年齢まで無事で来られたことがありがたいことでもあるのです。施術をしながらいろいろお話をしているうちに、筋トレを始めてからこういう痛さが出てきて、この痛さは鍛えてないからだと思い、痛みを我慢して3か月鍛え続けたら、どんどん悪くなってきたとおっしゃるのです。
こういうケースを皆さんはどう思われますか。
そうです。間違ったトレーニングをしているのです。もちろん自分で勝手にしているわけではなく、トレーナーにプログラムを組んでいただいているようですが、多分トレーナーの方は、この患者さんの筋肉の状態までは把握していないので、ごく普通のメニューを組まれたのだと思いますが、私のコラムをお読みになっている方にはこういう間違いをしていただきたくないので、今日はこの事をコラムに書こうと思いました。
硬い筋肉の人がそのままの状態で筋肉を鍛えたら、必ず障害がでます。それは鍛えることで、ますます筋肉が硬くなってしまうからです。筋肉の硬い方は先ず筋肉を柔らかくしてから鍛えましょう。弾力性のある筋肉を鍛えるのは、体に良いのですが、硬い筋肉を鍛えたら障害が出ます。ここの順序を間違えると辛い思いをしなければならなくなりますし、なかなか治してもらえるところがないので大変です。理想の筋肉は、普段は弾力のある柔らかい状態で、力を入れるときゅっと締まって硬くなるなのです。年中硬いのはだめです。お気お付けくださいね。