「上手くいくといいんだけれど」

いつも過去の事を書くことが多いのですが、今回は現在進行形というか、未来形というか、位置的にはそんな感じの事を書こうと思います。
今朝、電話があり、「今日の予約が取りたいんだけれど。」と言われました。
ちょうど5時の予約が空いていましたので、5時に予約をお取りしました。

来院された方の入室の様子で、「おやっ」と思いましたが、自信がなかったので問診を始めました。
そしたら「やっぱり」でした。

何が「おやっ」で何が「やっぱり」なのかと言いますと、この患者さんを以前診たことがあるのです。
何か月前か忘れましたが、(まだ寒かったころだったような気がします)治療が終わって、お客様とお話していた時、突然「腰が痛いから診てください」と倒れこむように入っていらっしゃいました。
私は急いでお客様にお帰りいただき、施術をしました。
でも、杖をついてやっと歩ける状態の割には、腰の状態がそんなに悪くないのです。
そしたら、半年くらい前に、突然椅子に座ると体が腰から曲がりだすという症状になって、今日は歩いていて突然イスに座っている時みたいに体が曲がりだして、歩けなくなったという事です。

施術が終わって洋服を着ていただくのにイスに座っていただいたら、本当に手が床につくくらいに曲がるのです。曲がるというよりむしろ体を支えられず折れてしまうような状態でした。

私はこういう患者さんは初めてでしたので、「私の手には負えないと思います。
どこか病院で診ていただいてください。」というと、「何科へ行けばいいですか?」と言われたので、医者をしている娘に問い合わせると、神経科がいいと思うと言うので、そのように伝えました。
その時その患者さんが「あんたの所でやってもらえないかねぇ。今してもらったようなことはどこもしてくれなかった。いろんなところで、いろんな事をしてきたけれど、ここなら大丈夫のような気がするんだよ」とおっしゃいましが、わたしは自信が無くて、「とにかく先に神経科で診ていただいてください。」とお願いしました。

その後、あの方はどうなさったのかなぁと思いましたが、おいでにならない所を見るとどこかで治していただいたんだろうなぁ」と思っていました。

その時の方が、今日来院された患者さんだったのです。
それで、「おやっ」「やっばり」になった訳です。

この患者さんは、来院した理由に「あの時以来、それこそ何箇所も病院を回った。
有名な先生にも何人か診てもらった。病院だけでなく、いろんな治療もしてみた。
でも、ぜーんぶだめだった。
やっぱりここしかないと思ったから今日予約したんだ」とおっしゃいました。
もうここまできたら、やるっきゃありません。
覚悟を決めてやれるだけの事をしてあげようと思いました。
施術中に、「先生、私はここで治るような気がする。毎日1週間来たらどうだろう。」と言われました。
私は正直に「私は、この仕事を始めて22年になりますが、こういう患者さんは初めてです。
ですから、1週間で治るのかどうか自信がありません。」と言いました。
ところが、患者さんの勘というのはすごいなぁと思ったのは、施術が終わって歩く姿が、おいでになったときより歩きやすそうなんです。
その姿を見たとき、できるだけの事をしてみようと思いました。
それで、「1週間毎日治療というわけにはいきませんが、できる限りやってみます」と言って、次回の予約をとらせていただきました。
私の力で、どこまで良くなっていただけるか解りませんが、頑張ってみようと思います。

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