毎日暑い日が続いています。雨が降れば少しは涼しくなるかなぁと期待しても、お湿り程度なのでかえって蒸し暑くなってしまいます。
今日も蒸し暑くて、治療においでになる患者さんにはお気の毒な事です。
今日お昼に見えた患者さんが「暑いですねぇ。」と言われたとき、私は耳を疑う思いでした。
思わず「えっ!」と言ってしまいました。
この患者さんは中学生の頃から体が冷えて、夏はみんなが扇風機やクーラーを使うともう耐えられなくて、できるだけ冷気の来ない所で毛布をかぶっていたそうです。
どんなに暑い夏でも、「暑い」という感覚は無く、汗をかくということはありえない生活でした。
真夏にも背中に二つホカロンをしていましたし、お風呂は何十分入っても汗なんて出てこなくて、体も温まる感覚が無いので、しばらくお湯につかって、すぐ蒲団に入るという生活でした。
私の辞書に「温かい」とか「暑い」とか言う言葉はなかったとおっしゃっています。
そんな状態を三十年くらい続け、その間にあちこちで治療し最後に松本整体にいらっしゃった方です。
そんな方から「暑いですねぇ」なんて言葉を聞くなんて思いもよらず、びっくりしてしまいました。
「寒くて冷たいのも嫌だけれど、暑いのも大変ねぇ。暑いってことがこんなに大変だという事を初めて知ったわ。
今年はカイロも忘れる日があるし、今まで一度も靴下を履かない日なんて無かったけれど、今年は気がつくと靴下を履いていない日があるんです。」と言われました。
私にとって本日2008年8月5日は嬉しい記念日です。