患者さんで枕に悩んでいる方が結構いらっしゃいます。
「何万円もする枕を買った。」とか、「枕の高さがどんどん変わってきて、何がいいんだか分らない。」とか「いろいろな物を買ってみるんだけれどなかなか合うものがない。」「枕をすると眠れない」最後に「どんな枕がいいですか？」と聞かれます。
皆さんは、枕が合わないという言い方をしますが、本当は乱暴な言い方をすると、体調が悪いため眠りにくく、こんな時はどんな枕をしてもなかなか合うものに出会わないのです。
逆に体調がいいと、枕はそんなに気にしなくても眠れる時が多いのです。
大抵枕を気にしているときは、首が張っていたり、肩こりがひどかったり、背中がバンバンだったりします。
枕を替えるより、体調を整えることを考えるほうが、ずっとご自分のためになります。
ただし、絶対止めたほうがいい枕があります。
高くて硬いものは避けたほうがいいです。
体の構造を考えると、高い(値段ではなく、高低の方)物は首に無理な負荷がかかります。
参考までに申し上げますが、私は旅行先で、変に高い枕が出てくると、バスルームから、バスタオルを持ってきて、クルクル巻いて、自分の好きな高さと硬さにして使います。
なかなか枕が合わないときは、こんな風にご自分で工夫されるのも一案です。
そのたびに枕を買い換えるのは大変ですからね。
「枕について」
