「筋力を付けることと筋肉に弾力を付ける事とは違います。」

最近患者さんから治療途中に「筋トレをしてもいいですか?」と聞かれる事がよく有ります。
皆さん本当に筋トレが好きですね。

現役の運動選手ならともかく、普通の主婦が、どうしてそんなに筋トレ、筋トレというのでしょうか。
とても不思議です。

皆さん筋肉をトレーニングするという事イコール筋力を付けることと思っています。
でも、弾力性の無い、伸び縮みのしない筋肉に筋力を付けてどうするのでしょう。
ただ怪我をしやすくするだけです。

伸び縮みしやすい弾力性のある筋肉を鍛えて初めて効果が出ます。
プロの運動選手でも、テレビなどで見ていて、この人はトレーニングの仕方を間違えているなぁと感じる事がいっぱいあります。
硬そうな筋肉をモリモリと筋力を付けて鍛えているからです。
そういう選手は才能や力があっても結局怪我で悩まされ、活躍できずに終わる事が多いのです。

普通に考えてみて下さい。
スポーツをするという事は、体をいっぱい動かすという事です。
いっぱい動かされるたびに筋肉は、伸びたり縮んだりして、脳からの指令にできるだけ忠実に動こうとします。

脳からの指令と筋肉の動きがうまく連携して初めて良い動きができるのです。
ところが、その伸びたり縮んだりする筋肉に弾力性が無くて硬かったら、指令で動こうとしても、指令通りの可動域を動かす事ができません。
でも筋肉の力(筋力)で無理やり動かしたら、必ず筋肉や筋肉の付着する骨に過負荷がかかります。 それが肉離れや、骨折、捻挫、腱鞘炎、靱帯損傷等の怪我の原因になるのです。

ですから、筋肉に力を付ける前に、筋肉に弾力性を付ける事のほうが、はるかに大切なのです。
プロの選手も筋トレにばかり熱中するのではなく、筋肉に弾力を付けることも積極的に考えた方が成績が伸びます。
もちろんこれはプロの運動選手だけのことではなく、一般の方々にもとても必要な事です。

腰を痛めていたり、膝が痛かったり、股関節に痛みが有ったり等、治療をしているのに、「筋力をつけた方がいいですか?」などと聞かれると、運動選手でもない主婦が、治療の方が先なのに、筋力を付けた方が早く治ると勘違いしているのは、何故でしょう。

この腰や膝や股関節等が痛いのは何故?っていうところから考えて欲しいです。
必ず硬くて伸び縮みしない筋肉があって、それを柔らかくすることで、痛みも無くなりますし、再発しにくい体になるのです。

もちろん人は生きていますので、生活をしているうちにまた硬さが出てしまうことはいくらでもあります。 永久ではありません。
しかし、この根本のところを解決せず、痛みだけ取れればそれで治った気持ちになっていたら、またすぐ再発するのです。

椎間板ヘルニアの手術をしてもすぐ再発してしまうのが多いのは、そのへんの根本的なところを解決できていないからです。

筋力より弾力。 覚えておいてください。

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