「体はどうして動くの?」

患者さんと会話しながら時々思う事が有ります。

意外に体はどうして動いているのかを知らないというか、意識したことが無い方が多いのです。

皆さん、何にも考えなくても、体は自然に歩き出すし、危ないと思えばよけようとするし、座ろうと思えばきちんと椅子の中央に座れます。

特に右足の次は左足なんて考えなくても左右次々と動いてくれますし、椅子に座る時もまず足の位置はこの辺でお尻はこの辺なん意識しなくてもちゃんと座れます。

これは神経がしっかり指令を出してくれているからです。

危険を察知してさっとよける行動をとれるのも神経が指令を出しているからです。

それではその神経の指令を受けて動く動作に変えるのは?

そうです。筋肉です。骨だけでは体は動きません。

そこで初めて体を動かしているのは筋肉なんだと気が付きます。

ところがイメージとして筋肉は皮膚に覆われているため、なんとなく一枚の肉がペタッと付いている感じに捉えています。

でも筋肉がペタッと付いていても体は動かないのです。

実際には大小合わせて約600もの筋肉が体を覆っています。

それらの筋肉が骨と骨を結び、伸びたり縮んだりすることで初めて体は動き出します。

そして筋肉が縮んで屈げたら次はその動作の反対の動きをする筋肉が縮まないと屈げたままになってしまいます。
そういう感じで屈げた筋肉に協力する筋肉、伸ばそうという筋肉に協力する筋肉、回すために必要な筋肉、捻るために必要な筋肉等、次々と積み重なって体は出来上がっています。
この時必ず筋肉は二つ以上の骨を結んでいます。
一本の骨に筋肉がついての伸び縮みしても何の意味もないからです。二つの骨を結んで伸び縮みするからこそ体が動くのです。

ですからその何百とある筋肉が良い状態なら体はとてもスムースに動いてくれます。

ところが生きていると色々な動作をします。使いすぎる事もあります。そうするといくつかの筋肉は「もうだめ!」と悲鳴を上げ硬くて伸び縮みのしない筋肉に変ってしまいます。

筋肉がそんな状態になってしまっても神経はいつものように指令を出し続けます。
筋肉は動きます。
でも状態が悪いので硬いまま動こうとすると、筋肉は骨と骨を結んでいますから、その部分が痛みとなって「SOS」を出すのです。

そんな訳で痛みは筋肉のSOSなのです。

膝が痛い、腰が痛い、肘が痛い、肩が痛い、ほとんどが筋肉が痛いので、骨が痛いと勘違いする人が多いのですが、骨が痛い状態になる前にきちんと筋肉を良い状態にしたら症状は改善されるのです。
その時良い治療ができないとやがて背骨が曲がってしまったり、軟骨を削ってしまったり、骨が棘状に変化してしまったりします。

だから筋肉をきちんと手当するのはとても重要な事なのです。

それは筋肉が体を動かしているからです。

松本整体院長 久保田昇子

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