ツバメがまた今年も来ている。
昨年作った巣は管理人さんによって綺麗に取られてしまったので
最初は昨年巣の有ったところをウロウロしていた。
一週間位してタイルに泥が付き始めた。
ザラザラしているわけでもないタイルに一生懸命嘴でこすりつけている。うまく付かず落ちてしまう泥もあるけれど何回もくちばしにくわえて運んでくる。
かれこれ巣を作り始めて二週間。三分の一位できてきた。
最近この巣を見つけて小さい女の子がツバメにとってもかわいい声で一生懸命話しかけている声が聞こえる。
「すずちゃん。すずちゃん。こっちおいで。おやつよ。ほら。これ好きでしょ。すずちゃん。」と話しかけている。
どうやら雀だと思っているようだ。
「お嬢ちゃん、これはツバメよ。ツバメさんはお菓子食べないの。」って教えてあげたいけれど、黙って聞いている。
ツバメにとっては多分迷惑な話で、人間が巣のそばにいるから泥を持ってきても巣に近づけない。周りをグルグル回っている。
まぁ、一日中「スズちゃん。」って呼びかけている訳じゃないから少し巣に近づけなくてもいいか。
困るのはツバメの夜のお休み場所が「松本整体」の看板を照らす電気の上。何故かお尻をドアの方に向けて止まっている。
ドアを閉める時ツバメのお尻が頭の真上にきている。寝ているから大丈夫だと思うけれど、上からツルっと落ちてきたら困るので体をずらせて鍵をかける。
これはツバメが巣立つまで続く。
今年も無事ヒナがかえって欲しい。
杉並区久我山 松本整体 久保田昇子