先日少し混んでいるかなと思うくらいの混み具合の電車に座って乗っていました。
お年寄りが乗ってきたらすぐ立てるように心の準備をしながら。
ある駅に電車が止まり私の横の人が降りました。
そしてドアから新しく乗る人がなだれ込んできました。
その中に60~70才代の女性が乗ってきました。
私の横の席を目指して「ごめんあそばせ。」と人をかき分けて入ってきて、無事座席をゲットしました。
でも人を外見で判断してはいけないと思ってもその女性は髪の毛はボサボサ。
着る物も安っぽいセンスの無い洋服でとても「ごめんあそばせ。」って言葉と合わないのです。
言葉遣いと身なりのギャップに
「本当は育ちのいい方だけど、今はこんな格好しかできない事情がある人なんだろうな。」
と勝手に想像しながら見ていました。
するとそのうちにショッピングバックをごそごそして新聞 を取り出して読み始めたのです。
新聞は「サンデースポーツ」って書いてあったかな? (もしかしたら違うかもしれませんが。)
その新聞で読み始めたのが「競馬」欄。
競馬を楽しむ事は悪い事ではありませんし、私もTVで競馬を見る機会が有れば結構楽しんでみています。
ただ一連の動作と言葉遣いのギャップがおかしかったのです。
だって私にとっては「ごめんあそばせ。」の世界は「さよなら。」ではなく「ごきげんよう。」の世界なのです。
人をかきわけて座席を取り、競馬の新聞を読むって「ごめんあそばせ。」のイメージではないのです。
このギャップに「やられた。」って感じで思わずニヤリとしてしまいました。
杉並区久我山 松本整体院長 久保田昇子